皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織で成り立っている。表皮を下から支えているのがコラーゲンを多く真皮で、肌の潤いや弾力の源となっている。表皮細胞は28日周期で再生され、この新陳代謝をターンオーバーといい、ターンオーバーのサイクルが正常ならば、肌は健康な状態を保つことができる。そのカギを握っているのがコラーゲンである。

コラーゲンの分解と合成のバランスが加齢耶とともに崩れると、シミ、シワ、肌荒れといった肌の老化、トラブルにつながる。またコラーゲンには関節の軟骨部の動きをスムーズにしたり、骨の組織にカルシウムが定着することを助ける働きがあり、関節痛、骨粗鬆症の改善に効果が認められている。

関節炎の患者にコラーゲンを投与した臨床試験では膝や股関節の痛みの緩和と関節機能の改善が認められた。

また30代女性を対象とした美容・美肌に関する研究では、魚のコラーゲンを投与することにより肌の水分維持、皮膚の柔軟性や＃ 力性の増加、肌荒れの改善などの効果が示されている。臨床試験でも、成人女性への投与で、シミ、吹き出物や便秘、腰痛、冷え性などに改善効果がみられた。

特に決まった摂取量はない。一般に短期では効力がないので継続して摂取することでコラーゲンの効果を得られる。美容・美肌の場合は、ビタミンCやヒアルロン酸との併用が効果的。また関節炎の予防・改善にはグルコサミン・コンドロイチンとの併用で効果がみられる。
コラーゲンについてはこちら。